ツキノワグマは、植物によった雑食性の生き物です。最大で180㎝ほどにもなる大きな体を維持するためには、大量の食べものを必要とします。
そのために、効率よくエサを食べるために植物質の物を食べますが、養魚場など簡単に手に入る動物質の食べ物があれば、魚なども食べます。
時にはペットフードや肥料、米ぬかなども食べることがありますが、クマによって食べものの好みも異なるようです。
普通は1頭で行動しますが、繁殖期(6月~7月頃)はオスとメスが近くでみられる場合もあります。親子のクマは1年半共に行動し、1.5歳になった6月頃に子別れをします。この頃、母グマから離れたばかりの若いクマは、警戒心が薄いため人里近くに現れることがあり、目撃情報が増える時期でもあります。
クマ棚
クマが木に登って枝先についている実などを食べた後にできる痕跡です。
樹種はドングリ類の他、会津地方ではクルミ、サクラ類、ミズキなどの木でクマ棚が見られます。
クリを食べたフン
非常に新しい
ササを食べたフン
少し表面が黒くなり始めている
柿を食べたフン
少し時間がたっている
クマのフン
クマはカモシカやニホンジカなどの草食動物に比べて腸が短く、植物性の食べものを十分に消化吸収することができないまま、排せつされてしまいます。
そのため、比較的食べたものがそのまま出てくるので、何を食べたかわかりやすく、においが臭くないのが特徴です。
フンは時間の経過とともに、表面から内側に向かって黒くなっていきます。そのため、写真で言うとフンは左から右へ向かうほど古くなっていきます。
フンが真新しいということは、ついさっきまでクマがそこにいた可能性があるということになります。